日々の出来事を中心に、色々なことを書いていくつもりです。
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2009年12月03日 (木) | 編集 |
ある日の昼下がり、とある街角の喫茶店のテーブル席の一つに、二人の男の姿があった。

一人は特殊なウィルスが飛散し、多くの人間が超人的な力を手に入れた世界で、たった一人の家族のために戦いに身を置く少年――相川創真。
もう一人は、特異な歴史を辿り、数名の少年少女と共に天使と呼ばれる存在との戦いを続けている軍人――リジェス・ラダガスト。

二人は住む世界を別とする者同士。
本来ならば出会うことなどあるはずのない者たち。
けれど、何者かの悪戯か、彼らはこうして出会った。

自分たち以外に誰もいない喫茶店で、彼らはしばしの間、語り合う。
~ Side 創真 ~

そいつの第一印象は変な奴。
外見的には立派な大人で、その軍人のような服装と佇まいは俺の生活とは絶対に無縁なもの。
なのに、それらはどれもこいつ自身のものと感じられない。
いや、そもそもこいつ自身がここに確かに存在してると俺は思えなかった。
そうまるでこいつは……

「おや、おやおや、誰もいないかと思っていたんだがね。どうだい、こうして会ったのもなにかの縁かなと僕は思う。少しばかり話でもしないかい?」

その場、その場の状況に合わせて生きてる道化師のようだからだ。
生きているのに死んでいる。その例えが合ってるような雰囲気。
俺と同じくらいか、それ以上の死の匂いを纏っているのに、それすらもものともしていない。
ああ、そうかと理解する。

こいつの心は……きっとどこか壊れてしまっているんだ。
俺は、そんなこいつに、なぜか興味を抱き、しばらく話に付き合うことにした。


~ Side リジェス ~

ほとんどが壊れて使い物にならない中、唯一といっていいくらい正常に働く思考回路でボクは考える。
目の前に座って話をしている少年は面白い。同時に、危ういと。
少年は相川創真と名乗った。いくつか話をして、どうやら彼はボクの世界とは別の世界の住人だと、そんなフィクションみたいなことを真面目に考えた。
それはきっと間違いじゃない。
なぜなら、ボクの世界なら、彼みたいな人は真っ先に壊れてしまうからだ。

あんななにが正しくて、なにが異常かもわからない世界で、この少年――相川創真は簡単に壊れる。
そうボクのように。

「アンタ……変な奴だよな。さっきから結構、深刻な話してんのに、ヘラヘラと笑ってるなんてよ」
「そうかい? 自分じゃあ笑ってるなんて思わないんだけどね」

おどけてみせた後、軽く頬に触れてみる。
ああ、たしかにボクは笑ってるね。
なんだ……君も、自分がボクに似ていると感じていたのかい?

今にも壊れてしまいそうなキミ。支えを失えば壊れてしまうキミ。
すでに壊れてしまっているボクの目には、キミは眩しい限りの太陽のように思えて羨ましくて……壊してしまいたくなるよ。


~ Side 創真 ~

確信した。こいつは壊れてる。
話しててわかったし、今、一瞬だけだが何度か見たことのある目をした。
それは壊れた奴の目。

それとかなり真実に近いと思うが、こいつ――リジェス・ラダガストは俺とは違う世界に生きてる。
しかも、俺たちが生きてる世界よりも過酷な状況にあると思う。
俺たちが生きてる世界はそれこそレネゲイドウィルスっていう馬鹿みたいな病原菌のせいで、俺みたいな変な奴が増えて変な事件もたくさん起こってるが、こいつの世界ほどじゃないと思う。
もし、こいつの世界が俺の世界よりも安全だっていうなら、それは間違いだ。
そんな世界だったら、こんな壊れ方はしない。

「そうだ。キミは不思議な力があるみたいだけどさ……だったら、なんのために戦ってるんだい?」
「……あんまり話したくねえけど、妹のためだよ。あいつの治療費とか、稼がないといけねえんだ」
「へぇ、殊勝だね。けど、ボクはそんなの嫌いだ」

……いきなり、なにを言いだすんだ、こいつは。


~ Side リジェス ~

今、彼は妹のために戦っていると言った。
悪いけど素直に言わせてもらえばボクはそんなの嫌いだ。
誰かの為? はは、それってさ……時には言いわけにもなるよね。

「嫌いって……じゃあ、お前はどうなんだよ」
「ボク? ボクは自分の為だよ。いつもそう。自分が死ぬのが怖いから戦ってる。勝手に誰かに目の前で死なれるのが嫌だから戦ってる。迷惑だしね」

そう、結局のところ、ボクが天使と戦ってるのは訳も分からず死にたくないからだ。
あんな訳のわからない連中に殺されるなんて、ボクはまっぴらごめんだ。軍人なんてやってるのはその延長。
部下のことを考えてるのは、単純に勝手に死なれてボクの責任にされるのが嫌なだけだ。
ああ……そういえば、この前、自分から死んでいった奴がいたっけ。自分のパートナーだけ助けて。
あれもよくわからないな。一緒に死にたかったならそうさせてやればよかったんだ。
ああいうのが、一番壊れやすいんだから、さ。

「なにがお前をそうさせたのか知らねえけどよ、後悔だけはするんじゃねえぞ?」
「それはボクの台詞だよ。君こそ誰かのためになんて理由で戦って、後悔しないことだね」
「ハッ……テメェだけには言われたくねえ」

残念……お話はこれで終わりかな。

~ Side 創真 ~

席を立つ。これ以上の話は意味がない。
この男はもう救いようがないくらいに壊れてしまったのだ。
俺には、この男がどんな道を辿るのかは知らないが……そんなことはもう関係ない。
俺たちはもう出会うこともないのだから。

「けど、一つだけアイツ、間違えてんな」

振り返らずに歩きながら、ぼそりとそう呟く。
俺はたしかに妹のために戦ってる。
けど、あいつが目を覚ましてくれるのは俺の願いだ。それを叶えるために戦ってんだから、それは結のためであり、俺のためでもあるんだ。

「ま、お前も頑張るんだな。二度と会うことねえと思うけどな」

そして俺は店の扉を開け、外に出た。


~ Side リジェス ~

いやいや、参った。あれは随分と意志が強い。
心は壊せなかったか。
けど、まぁ……これでよかったのかもしれないね。ここで彼に会えた数奇な偶然に感謝しよう。
おかげで、きっと彼はボクたちのようにならない。

席を立ち、彼が出ていったのとは反対側にある扉に向かう。
「さぁてと、ここは居心地がいいんだけどねぇ……ずっと留まるわけにはいかないかぁ」
一応、いくつかの命を預かってる身としては投げ出すわけにはいかないか。
やることはやるさ。自分のためとはいえ、勝手に死なれるのだけは困るからね。

扉に手をかける。
「さて、それじゃゆるりと行こうか」

そしてボクは扉を開け、外に出た。


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なんだ、これ?
いや、まぁ、なんとなくこの二人が出会ったらどうなるかなぁと思ったら……
リジェスの壊れた本性が曝け出されてますね。

まぁ、なんか周囲がああなってくとこうならざるを得ないというか、元々こうだったというべきか。
普段のあれは壊れた彼の演技であり、素だったり。
ようは、彼自身にも自分がすでにわからなくなるほど壊れてしまってるんですねぇ。
ただのバカに見えるけど……もしかしてエンギアで一番、壊れてる?

次回、それぞれのキャラがどうなってるかは俺もわからね。
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コメント
この記事へのコメント
 だめだwww
 オスカー以外病み(闇?)フラグwwww
 もうエヴァの後半モード突入wwww

 最後の敵はやっぱり、量産型エンゼルギア9体なんだろうか……

 ゆるゆる隊長がこわいwww
2009/12/06(Sun) 23:55 | URL  | カルディア #-[ 編集]
隊長は正常ですよー?
正常で、すでにあれなんですよー?

次回もゆるゆるといくよ~。
2009/12/09(Wed) 01:06 | URL  | 柊 #-[ 編集]
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